人工膝関節置換術の外来フォローがない!

昨日、立川から来た70代女性です。

3月下旬に人工膝関節置換術を施行され、

痛みが残存しているため診てほしいという希望で来院されました。

診せて頂くと

ひざの可動域が75°程度で、

ひざ周囲には熱感、腫脹が見られ、

曲げていくと膝のお皿の上あたりに痛みがありました。

基本的に人工膝関節置換術は除痛目的であり

またリハビリ目標としても入院中可動域制限をとるため

膝の曲げを100°程度向上させる必要があります。

また現在人工膝関節置換術は早期退院があるため

2から3週間の入院で済み

その後外来フォローがあるか、

近所の整形外科への通院が通例であったと思っていました。

しかしこの方の場合、リハビリ病院への希望をだしたそうですが

片側の人工膝関節置換術では

リハビリ専門病院への転院はルール上無理だったそうです。

早期退院が行われる時代になり

手術した病院で外来リハビリが出来ない場合には、

近所の整形外科でフォローするのが

当たり前と思っていました。

この方と病院側との話し合いもあるため

一概に病院が悪いとは思いませんが

この方の場合、リハビリのフォローがなく

この状態で、一人で管理するのは難しいのが印象です。

次回整形外来予定は5月の半ばになっています。

本当にリハビリができない時代が来ているのだと

つくづく考えさせられました。

この方の場合、合併症もいくつか存在するため

痛みを与えず可動域制限を改善し

生活上問題なく経過を過ごしていけるよう準備していきます。

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