先日、府中市にお住まいの方から「低周波治療器は膝蓋下脂肪体の痛みに効果がありますか?」という質問を受けました。
正直なところ、膝蓋下脂肪体の痛みに対する対応には少し戸惑いがありました。
しばらく考えてから、改めてご説明をさせていただいた次第です。
実際に本日、低周波治療器(80Hz)を使って自分で試してみましたが、
それよりも、膝を動かしたり曲げ伸ばしを行ったり、患部を温めたりする方が効果的ではないかと感じました。
直接マッサージを行うことも有効であると思われます。
低周波治療器は確かに電気刺激によって「血行が良くなるような感覚」が得られることがあります。
しかし、実際には血行が大きく改善するわけではなく、
一時的に痛みを和らげる程度の効果にとどまるのではないかと考えています。
そのため、低周波治療器によって膝蓋下脂肪体の症状を本質的に改善するのは、現実的には難しいと考えます。
家庭用の物理療法機器を使用している方も多くいらっしゃるかと思いますが、
機器の効果や効能を過大評価してしまうと、あまり意味のないことに多くの時間をかけてしまう恐れもあります。
まずは「動かすこと」「温めること」などのシンプルなアプローチを大切にしてください。
なお、膝蓋下脂肪体は誰にでもある組織です。
それがなぜ痛みを発しているのかという「原因」を見つけなければ、本当の意味での解決にはつながりません。
そこを理解して対応していただければと思います。

コメント