先日、静岡からお越しになった患者様が来院されました。
その方は昨年末から右膝に痛みが出はじめ、その後徐々に左膝にも痛みが生じ、
最近では左膝の痛みのほうが強くなってきたとのことでした。
整形外科では湿布のみ、整骨院では体幹トレーニングを実施しているが、変化がなく、
「そろそろ真剣に治さないと」と思い、当院にたどり着き、初回の施術を行いました。
初回の施術後には痛みが半分ほど軽減されましたが、
よく観察すると左膝よりも右膝の状態のほうが明らかに悪化していることが分かりました。
ご本人は「左膝が痛い」と訴えていますが、実際には右膝のほうにより深刻な問題があると感じられました。
このようなケースでは、痛みを感じる部位と、根本的な問題が存在する部位が一致しないことがあるため、注意が必要です。
仮に左膝に痛みを感じていても、本当に治療が必要なのは右膝である場合もあるのです。
この方の左膝ではすでに変形が進行しており、初期の変形性膝関節症と診断されています。
ただし、痛みがあるからといって、それが必ずしも問題の本質を示しているとは限りません。
この方の場合、複数の要因が重なって痛みを引き起こしていました。
- 右膝には、膝蓋下脂肪体の痛みとむくみによる膝周囲の柔軟性低下、さらに鵞足炎がありました。
- 左膝では、膝蓋下脂肪体の炎症、伏在神経由来の痛みなど、複合的な症状が見られました。
また、膝の伸展制限に関しても、右膝・左膝ともに強く認められました。
今後は、左膝の痛みを緩和しつつ、右膝の機能改善と予後のコントロールを重視して対応していく方針です。
皆さんも、痛みを感じる部位だけで判断せず、隠れた原因にも目を向けることが大切です。

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