変形性膝関節症の治療戦略!

治療戦略にはよく言われるのは次の2つです。

  1. 膝を伸ばして大腿四頭筋を鍛える。
  2. ダイエットをする。

しかし、これらだけが痛みを取り除く方法なのでしょうか?
私は常々これについて考えています。
これらの方法には一定の根拠があると言われていますが、
私が関わってきた患者さんの多くは、これらを実践できていないことが多いです。
それでは、なぜ実践できないのでしょうか?
これは、患者さんがしっかりとした指導を受けていないからだと私は考えています。
ただ、「指導」という言葉が上から目線のように感じられることもありますが、
重要なのは「どうやって痛みを取るのか」という概念をどれだけ患者さんが理解できるか、ということです。
当院に来られる患者さんの多くは、膝の痛みを1~2年、あるいは10年以上抱えているという方々です。
しかし、適切な介入を行うことで、その日のうちに痛みが半減するケースも多々経験しています。
変形性膝関節症は不可逆的な変化、つまり元に戻らない病気です。
それにもかかわらず、痛みが軽減されるということは、
この痛みの原因を正確に理解しない限り、本当に効果的な治療にはつながらないと私は考えます。
私の考え方の一つとして、まずは全身の調整から始めるべきだと思います。
「全身」というキーワードにおいて特に重要なのは、背骨や股関節、足首です。
これらについては、他の文献や資料に詳しく述べていますので、そちらを参考にしていただければと思います。
この理解があるかないかで、膝の痛みのコントロールに大きな違いが出てきます。
膝が痛いと整形外科では「膝を伸ばす練習をしてください」と指導される場合もありますが、
実際に実践している方は少ないと感じています。したがって、まずは全身の改善を見直すことが重要だと考えます。
膝の痛みでお困りの方は、ぜひ全身からのアプローチを検討してみてください。

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