「変形性膝関節症は治りますか?」
この質問をよくいただきますが、私は “変形そのものは治らない” と正直にお伝えしています。
なぜなら、変形とは骨の形の問題であり、元の形に戻ることは基本的にありません。
しかし、ここで多くの方が誤解しているのが、変形=痛みではないという事実です。
実際、当院には
- 30〜40代で変形がないのに痛みが続く方
- 60〜70代で軽度〜中等度の変形があるが痛みが改善する方
が多く来院されています。
つまり、痛みの原因は変形そのものではないケースが非常に多いということです。
目次
変形がある人とない人で「痛みの有無」が違う理由
整形外科でレントゲンを撮り、「変形はないので様子を見ましょう」と言われたのに痛みが続く方は少なくありません。
逆に、軽度〜中等度の変形がある60〜70代の方でも、痛みが改善していくケースは非常に多いです。
この違いを生むのは、痛みの原因が“変形”ではなく、別の組織にあることが多いからです。
膝の痛みを引き起こす“本当の原因”とは?
膝の痛みは、以下のような 軟部組織のトラブル で起こることが多いです。
- 膝蓋下脂肪体の炎症
- 膝周囲の筋膜・靭帯の緊張
- 脂肪組織が動かなくなることで起こる膝裏の痛み
- 半月板の挟み込み
- 太ももの筋肉が硬くなることで起こる神経痛
- 副腓骨神経の痛み
- スポーツ選手にも多い鵞足炎
これらは レントゲンには写らない痛みの原因 です。
だからこそ、「変形がある=痛い」「変形がない=痛くない」という単純な話ではありません。
痛みが改善する理由
多くの方は、姿勢の崩れや歩き方のクセによって、これらの組織に負担がかかり痛みが出ています。
つまり負担がかかっている組織を特定し、動きを整えれば痛みは改善していきます。
変形そのものは残っても、痛みが軽くなり、歩きやすくなる方は本当に多いです。
違和感が残ることはあるが、痛みは改善する
変形がある場合、“形の問題”による違和感が残ることはあります。
しかし、痛みが改善するだけで生活の質は大きく向上します。
- 歩ける距離が伸びる
- 階段が楽になる
- 旅行に行ける
- 家事が苦痛でなくなる
こうした変化を実感される方が多くいます。
まとめ
- 変形性膝関節症の“変形”は治らない
- しかし痛みは改善できる
- 痛みの原因は変形ではなく“軟部組織”であることが多い
- 正しく評価すれば改善の可能性は十分ある。

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