「大腿骨内側顆骨壊死と言われた方が来院されました」
昨日、府中市から70代の女性が来院されました。
お話を伺う中で、以前に整形外科で“大腿骨内側顆骨壊死”と診断されたことがあると教えてくださいました。
その際、担当の先生からは「しばらくすると再生する可能性もあるので、経過を見ましょう」と言われたそうです。
その後、数年が経ちましたが、特に大きな問題もなく日常生活を送れていたとのこと。
今回は、反対側(左膝)の痛みが悪化したため、当院にご相談いただきました。
■ 大腿骨内側顆骨壊死は「壊死=終わり」ではない
「骨が壊死した」と聞くと、とても強い言葉に感じます。
多くの方が“手術が必要なのでは…”と不安になってしまいます。
しかし、私がこれまで関わってきたケースでは、適切な負担管理と経過観察で再生し、手術を回避できた方が実際にいます。
当院でもこれまでに2名の方が来院され、
そのうち1名は3年前に卒業されましたが、画像上も改善が確認され、現在も問題なく生活されています。
現在も1名の方が通院中で、状態を見ながら慎重に介入を続けています。
■ 今回のケースから感じたこと
今回の女性も、過去に骨壊死を経験しているにもかかわらず、その後は特に大きな支障なく生活できていたという事実があります。
これは、
- 壊死=必ず悪化する
- 壊死=必ず手術
というイメージとは異なる現実を示しています。
もちろん、すべての方が同じ経過をたどるわけではありません。
しかし、膝の負担を適切に減らすことで、手術を回避できる可能性があるということは、臨床を通して強く感じています。
今回の左膝の痛みも、「以前の壊死が原因」ではなく、別の要因で痛みが出ている可能性が十分にあります。
■ 今後も同じような方の力になれるように
大腿骨内側顆骨壊死は、一般の方にとって非常に不安を感じる診断名です。
しかし、実際には
- 再生するケースがある
- 手術を回避できるケースもある
- 痛みの原因が別にあることも多い
という現実があります。
当院では、膝にかかる負担を評価し、歩行・姿勢・筋機能を整えることで、
手術を避けながら改善を目指すサポートを行っています。
今回のケースを通して、今後も同じように不安を抱えて来院される方に対して、
より良い選択肢を提示できるよう努めていきたいと思います。

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