当院に来られている方の中でも、「このままだと今後が心配だな…」と感じるケースがあります。
それは 活動量が極端に低い方 です。
目次
■ 活動量とは何か
「活動量」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、
まずは 歩数 を1つの指標にできます。
- 60代:1万歩未満
- 70代:6,000歩未満
このあたりが、改善が進みにくいラインだと私は考えています。
■ 1万歩は本当に大変なのか
「1万歩なんて無理」と思われる方も多いですが、実際には 生活の中で自然と達成できることが多い です。
私自身、前職時代に特別運動をしていたわけではありませんが、
気づけば 1日1万3,000歩 歩いていたことをよく覚えています。
通勤がある方なら、片道30〜40分歩くだけで 4,000歩前後。
往復すれば 8,000歩 は自然に到達します。
■ 歩くだけが活動量ではない
活動量=歩数だけではありません。
- 立っている時間
- 家事
- 立ち座り動作
これらもすべて「活動量」です。
逆に、家でずっと座っている・横になっているという生活が続くと、活動量は大きく低下します。
■ 活動量が低いと筋力トレーニングも効果が出ない
「膝が痛いから筋力をつけたい」と思っても、活動量が極端に少ない方は そもそもトレーニングが成立しにくい のです。
痛い → 動かない → さらに筋力低下 → もっと痛いという悪循環に陥ります。
もちろん、「痛いから歩きたくない」という気持ちはよくわかります。
しかし、少しの痛みがあっても、活動量を上げていく工夫が必要 です。
■ 歩くだけが運動ではない:立ち座りの効果
歩行が難しい方には、立ち座り が非常に有効です。
実際、ある研究では施設入所中の歩行障害のある方の 6割が立ち座り訓練で改善 したというデータがあります。
この結果を受けて、回復期リハビリ病院でも立ち座りを積極的に取り入れる施設が増えています。
■ まずは「自分の活動量」を見直す
もし先ほどの目安のように、
- 60代で1万歩未満
- 70代で6,000歩未満
に該当するようであれば、何かしら対策を始める必要があります。
歩数を増やす
立ち座りを取り入れる
家事の時間を増やす
など、できることは必ずあります。
まとめ
- 活動量が低いと変形性膝関節症は改善しにくい
- 歩数は1つの指標だが、立ち座りなども立派な活動量
- 痛みがあっても、少しずつ活動量を上げることが改善の鍵
- 研究でも立ち座りの有効性は証明されている

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