当院には膝関節痛で来院される方が非常に多くいらっしゃいます。
変形性膝関節症と診断された方はもちろん、病院では原因がはっきりしない膝の痛みを抱える方も多いです。
最近では、腰痛や股関節痛の方も増えており、肩・腰・膝・股関節といった全身の不調を訴えるケースが目立っています。
その中でも、私が特に「難しさ」を感じるのが股関節の問題です。
理由は明確で、股関節は背骨に近く、可動域が低下すると体全体の動きの分散能力が落ちてしまうためです。
■ 股関節の可動域低下が引き起こす影響
- 膝への負担増加
- 腰痛の発生
- 肩への負担
- 歩行の乱れによる全身の連鎖的な不調
股関節は腰との関連も深く、股関節が硬くなると腰痛を併発するケースは非常に多く見られます。
特に、股関節と腰の柔軟性が著しく低下している場合、改善には時間がかかる傾向があります。
■ 実際の臨床例
以前、変形性股関節症が疑われる方が膝の痛みを主訴に来院されました。
ご本人は股関節の問題に気づいていませんでしたが、明らかに可動域制限が強く、股関節の変形が進んでいる状態でした。
レントゲンを撮っていなくても、可動域の制限が強い場合は、体の状態からある程度の変形が推測できます。
ただし、変形があっても痛みが出ないケースも多く存在します。
こうした「股関節に問題があるのに痛みを感じていない」タイプの方は、
膝の痛みを改善するためにもまず股関節から整える必要があります。
そのため、私は必ず股関節の状態を確認し、膝だけを施術するのではなく、股関節からアプローチする方針を取っています。
■ まとめ
膝の痛みの背景には、股関節の問題が隠れていることが少なくありません。
膝だけを見ていては改善しないケースも多いため、股関節の柔軟性や可動域を整えることが非常に重要です。
皆さんにも「股関節の状態が膝に大きな影響を与える」ということを知っていただければと思います。

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