当院には膝の痛みで来院される方が多くいらっしゃいます。
その中でよく見られる現象があります。
「膝の痛みが軽減してくると、今度は腰の違和感を訴え始める」
こうしたケースは決して珍しくありません。
痛みではなく“違和感”という表現をされる方が多いのも特徴です。
背骨の問題が膝に影響することは珍しくない
初回の評価時にもお伝えしていますが、膝の痛みの背景には背骨(特に腰椎)の問題が隠れていることが多い
と私は考えています。
もちろん股関節や足の構造など他の要因もありますが、背骨の影響は非常に大きいと感じています。
60代以降で増える「脊柱管狭窄症」
高齢層でよく耳にするのが脊柱管狭窄症です。
しかし、診断がついたからといって、
- 必ず痛みが出る
- 必ずしびれが出る
というわけではありません。
実際に、以前来院されていた方で「脊柱管狭窄症と診断されたが腰は痛くない」という方もいました。
これは典型的な例で、画像上の診断と症状が一致しないことは珍しくありません。
ただし、痛みがなくても腰に問題が潜んでいる可能性は十分あります。
その方も膝の痛みが改善していくにつれ、徐々に腰の違和感を訴えるようになりました。
「脊柱管狭窄症=手術」ではない
脊柱管狭窄症と聞くと不安になり、諦めてしまう方もいます。
しかし、実際には手術を検討していた方でも、施術や体の使い方の改善で症状が軽減するケースがあります。
私は、画像所見だけでなく、体の柔軟性低下や筋バランスの崩れが症状に大きく関わっている
と考えています。
もちろん、背骨の柔軟性が高度に低下している場合は改善が難しいこともありますが、
痛みやしびれが軽減する可能性は十分にあります。
膝の痛みの影に“腰の問題”が潜んでいる
「膝が痛い」と思っていても、実はその背景に背骨の問題が隠れていることは多くあります。
膝だけを見ていては改善しないケースも多いため、まずは専門の機関でしっかり評価を受けることが大切です。
膝の痛みがなかなか良くならない方は、ぜひ一度“腰の状態”にも目を向けてみてください。

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