膝の痛みで改善に時間がかかるケースとして、膝蓋下脂肪体の痛み と 膝の滑膜炎による短縮痛 の2つがあります。
この2つの痛みは即時効果が出にくく、改善までに 3〜4回ほど時間がかかる のが特徴です。
特に膝の滑膜炎は個人差が大きく、現場でも苦戦するケースが多いと感じています。
目次
■ 滑膜炎が起こりやすい理由
私が臨床で強く感じているのは、
膝が伸びなくなっている方に滑膜炎が起こりやすい ということです。
膝を少し曲げたままの姿勢が続くと、その原因が滑膜炎そのものではなく、
多くの場合 膝蓋下脂肪体の痛みが先に起こり、膝を伸ばせなくなる → 結果として滑膜炎が発生する
という流れになっていると考えています。
そのため、私は初回から 膝を伸ばすことを最優先 にして治療を進めます。
■ 膝が伸びなくなる悪循環
しかし実際には、膝を伸ばすことが難しくなっている方が非常に多いです。
痛みが長く続くと、
- 膝をかばう癖がつく
- 軽く曲げた姿勢が“普通”に感じてしまう
- 自分では膝が曲がっていることに気づかない
こうした状態になると、痛みによる防御性収縮が強く働き、改善が一気に難しくなります。
■ 改善の流れ
痛みが少しずつ落ち着いてくると、膝の伸びが改善し、ようやく 関節包のストレッチ が可能になります。
滑膜炎による短縮が強い方は、膝関節に ねじれ(回旋の異常) が出ていることも多く、
この部分を整えることも非常に重要です。
■ 膝が伸びないあなたへ
もしあなたの膝が伸びなくなっているのであれば、本当に注意してください。
脂肪体の痛みと滑膜炎が同時に進行し、さらに関節包の短縮が強くなると、改善に時間がかかるのが現実です。
「治らない」わけではありません。
ただし、改善には時間が必要である という点を理解していただけると良いと思います。

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