当院は国分寺市で膝関節専門の整体を開いています。
しかし、「膝関節専門」と言いながら、施術の対象は膝以外の部位が大半です。
これは、膝だけを狙っても膝の痛みが改善することが少なかったという経験に基づいています。
新人時代の経験
新人の頃、私は理学療法士の本に書かれている内容を実践すれば改善すると信じていました。
しかし、1年目は思うように患者さんの痛みを改善できず、落ち込んだのを覚えています。
大学病院に勤務していた頃、技術職としての厳しい指導を受けながら、
先輩のストレッチ方法を見よう見まねで実践すると、膝の痛みが軽減することを経験しました。
その方法とは、膝ではなく他の部位のストレッチを中心に行うことでした。
この経験を積み重ね、2年目には膝や肩の痛みが本当に改善するケースを多く経験し、
理学療法士という仕事の楽しさを実感しました。
膝の痛みと背骨の関係
膝の痛みの原因について考えると、ひとつの仮説として、背骨の衝撃吸収作用の低下が挙げられます。
これは、以前参加した研修会で教えていただいた理論に基づいています。
背骨は小さな骨が積み重なってできており、S字湾曲を持っています。
この構造は、衝撃を吸収する役割を果たします。
しかし、年齢を重ねると背骨の動きが悪くなり、固くなることで膝の痛みの原因になることが多いと考えています。
膝の痛みの本当の原因は?
当院に来られる方には、最初に「膝そのものが原因ではないことが多い」とお伝えしています。
症状が改善していく過程で、膝の痛みだけでなく腰の違和感を感じる方が増えることもお話ししています。
結果として、多くの方が「確かに膝よりも腰の状態が気になってきた」とおっしゃるのです。
根本的な原因は背骨の影響ではないかと私は考えています。
もちろん、足首や股関節も関係しているとは思いますが、私は背骨を中心に見ることを重視しています。
まとめ
膝の痛みを感じる場合でも、背骨の柔軟性や動きを改善することで痛みが軽減する可能性があります。
痛みがある部位だけでなく、その原因となっている可能性のある部位にも注目してみると、
より根本的な改善につながるかもしれません。

コメント