膝の痛みを訴える方の多くは、身体が痛みを庇う癖を身につけており、
痛みが実際にはなくなっても、「痛みを感じるかもしれない」という感覚が残っています。
ただし、これは痛みを無視させるものではなく、むしろ「痛みのない感覚を身体に覚えさせる」ことがポイントです。
この感覚を取り戻すためのステップは次の通りです:
- 膝の痛みを取り除く
治療の最初のステップは、膝の痛みを緩和することです。そのために、まず身体の柔軟性を向上させることが必要です。 - 膝周辺組織の改善
続いて、膝周辺の組織をケアし、その状態を改善します。 - 体重をかける感覚を取り戻す
最後に重要なのは、膝に体重をかけられる感覚を取り戻すことです。些細なように見えて、これが非常に大切な要素です。
私自身、病院勤務時代に大腿骨頸部骨折の患者様を多く見てきました。
この方々の多くは、股関節の骨折を経験した際の激しい痛みによって、「痛みの感覚」が頭にしみついていました。
人工関節を置換しても、「また痛くなるのでは」という恐怖心から、体を捻った状態で歩くようになり、
結果として反対側の膝に負担がかかってしまう例を多く見てきました。
この経験からも、膝にしっかり体重をかけることの重要性を感じます。
次のステップでは、階段や段差といった膝を急激に曲げる場面に対する恐怖心に取り組む必要があります。
この際、痛む側の膝を一歩引いた状態で膝を曲げ伸ばしする動きを通して、
「痛みが出ない」ことを実感してもらうことが大切です。
その結果、以前のように自然に階段を上り下りできるようになります。
皆様も「痛みのない感覚」を過小評価せず、膝痛のコントロールに取り組んでみてください。
もし何か疑問があれば、ぜひお気軽にご連絡ください。

コメント