膝痛や変形性膝関節症の方を日々みていると、 「重症ってどんな状態なのか?」と考えることがあります。
もちろん、変形性膝関節症で高度の変形がある方は、 医学的には重症度が高いと言えます。
しかし、実際に多くの方を施術してきた経験から言うと、 重症度を決める一番のポイントは“心理的要因”だと感じています。
■ 重症度=変形の強さではない
確かに変形が強い方は、活動量が低下しやすく、 動きづらさも出てきます。
ですが、変形が強くても痛みが改善する方は多くいます。 実際、90代の変形性膝関節症の方でも、
痛みの変化がしっかり出るケースは珍しくありません。
つまり、変形=重症とは限らないのです。
■ 本当の重症は「心理的なブレーキ」が強い状態
膝痛の方にとって、心理的な要素は非常に大きな影響を与えます。
- 痛みがないのに膝を伸ばせない
- 膝をかばう歩き方が抜けない
- 説明して理解してもらっても、恐怖心が勝ってしまう
- 動かす前から「痛いかもしれない」と思ってしまう
この“恐怖心”が強いほど、 本来できるはずの動作ができなくなり、
結果として膝に負担がかかる悪い姿勢が続いてしまいます。
痛みがない日でも、 かばい癖が抜けないことで再び痛みを起こすこともあります。
■ 変形よりも心理的要因が重症化を招く理由
心理的なブレーキが強いと、
- 正しい姿勢が取れない
- 歩き方が改善しない
- 必要な筋肉が使われない
- 動作の癖が固定される
こうした状態が続き、 結果として痛みが長引いたり、再発しやすくなります。
つまり、 重症=変形の強さではなく、心理的な制限の強さ と言っても過言ではありません。
■ 痛みをかばいすぎる癖は悪循環を生む
「痛いかもしれないから動かさない」 この考え方が一番危険です。
かばいすぎることで、
- 関節が硬くなる
- 歩行が乱れる
- 筋肉が弱る
- 姿勢が崩れる
結果として、痛みが出やすい状態を自分で作ってしまいます。
■ まとめ:重症度は“心”が左右する
- 変形が強くても痛みは改善することが多い
- 心理的な恐怖心が強いほど重症化しやすい
- かばい癖が痛みを長引かせる
- 早めの受診と正しい動作の習得が大切
膝痛は「心」と「体」の両方を整えることで改善が進みます。 痛みをかばいすぎず、
早めに専門家へ相談することをおすすめします。

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