しゃがみ込み動作なんですが、膝の可動域に問題ない人でもできないことがあります。
以前整形外科へ勤務している際
草むしりをしていてぎっくり腰を起こした方を担当していました。
もともとこの方はひざの痛みも抱えていた方です。
腰痛もなくなり、ひざ痛もなくなっていましたがしゃがみ込みは出来ないという訴えがありました。
ひざの曲げの可動域を評価してもおしりと踵がつくような状態で
大きい問題はみられませんでした。
そこで座った状態で骨盤の前後傾運動を行いました(座っておへそを前にだす、身体を丸める動き)
するとその直後しゃがみ込みができるようになり
近くにいたスタッフも驚き、少しどや顔をしてしまいました。
しかしこんな自慢をするために書いているのではなく
どうしてしゃがみ込みができるようになったかです。
これは身体の使い方が変化したからです。
背中が丸くなっていると重心が後方にあり、
可動域に問題がなくても尻餅をついてしまうため
深く曲げていくことができないのです。
そのため骨盤運動を行うことで重心が前方にいき
しゃがみ込みができるようになるのです。
単純にひざだけ診ていたらわからないことばかりです。
みなさんも身体の使い方を意識するとできなかったことが出来るようになるかもしれません。
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