変形性膝関節症や膝痛で病院を受診すると、医師から「少し安静にしてください」と言われることがあります。
しかし、この“安静”がどの程度必要なのか分からず、痛みがある間ずっと動かない方も少なくありません。
実は 過度な安静は筋力低下を招き、かえって膝の痛みを悪化させる原因 になります。
では、どのように「安静の基準」を考えれば良いのでしょうか。
目次
■ 安静の基準は「急性期が抜けるタイミング」
膝に強い痛みが出て薬を飲むと、多くの場合は3日ほどで炎症が落ち着いてくることが一般的です。
このタイミングで急性期を抜けるため、過度な安静は必要なくなります。
● 目安になるポイント
- 痛みがピークを過ぎてきた
- 薬を飲んで3日ほど経過した
- 動かした時の「ズキッ」とした痛みが減ってきた
この状態であれば、少しずつ安全に動かし始める段階です。
■ 「熱感」があるかどうかも重要な判断材料
膝の炎症が強い時は、触ると 熱感(あたたかさ) を感じます。
ただ、左右差を手で判断するのは難しいこともあります。
そこでおすすめなのが 体温計を膝に当てて測る方法 です。
- 痛む側の膝が体温より高い
- 反対側と明らかに温度差がある
この場合は、まだ炎症が残っている可能性が高く、安静を続ける必要があります。
■ 過度な安静は逆効果になる理由
痛みがあるからといって、 「動かさない方がいい」と思い込み、必要以上に安静にしてしまう方がいます。
しかし、動かさない期間が長くなると、
- 筋力低下
- 関節のこわばり
- 血流の悪化
- 歩行の癖が強くなる
など、膝の状態を悪化させる要因が増えてしまいます。
■ 痛みがあっても“動かしていい場所”はある
安静が必要な時期でも、痛みのない部位は積極的に動かしてOK です。
● 初期からできる安全な運動
- 上半身のストレッチ
- 体幹のひねり
- 足首の上下運動
- ふくらはぎの軽いストレッチ
膝に負担をかけずに血流を改善できるため、回復が早まります。
■ まとめ:安静は「必要な時期に必要なだけ」
- 痛みが強い急性期は安静が必要
- 目安は薬を飲んで3日ほど
- 熱感がある間は無理をしない
- 痛みのない部位は初期から動かしてOK
- 過度な安静は逆に悪化を招く
安静は「守りの期間」ですが、長く続けるほど膝の回復は遅れます。
必要な時期に必要なだけ、そして痛みのない範囲で動かすことが大切です。

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