当院には、膝痛や変形性膝関節症でお悩みの方が多く来院されます。
その中でも特に多いのが、「膝が痛くて長時間歩けない」というご相談です。
整形外科では、痛み止めを使いながら運動を勧められたり、プールでの運動を提案されることがあります。
もちろん、これらが有効なケースもあります。
しかし、それでも歩行が改善せず困っている方が少なくありません。
なぜ歩けないのか?まず理解すべきポイント
膝が痛い状態で無理に歩こうとすると、炎症が長引き、かえって痛みが強くなることがあります。
そのため当院では、来院された方にまず 「膝以外のストレッチを優先しましょう」 とお伝えしています。
痛みが出ていない状態で体を整えていくことが、結果的に膝の負担を減らし、歩ける時間を伸ばすための第一歩になります。
当院で行う基本ストレッチ
以下のストレッチは、膝痛改善の土台となる運動です。
- 上半身をひねるストレッチ
- 仰向けで膝を曲げ、反対側へ倒す運動
- アキレス腱のストレッチ
これらは膝そのものを直接動かさずに、体の柔軟性を高めることができるため、
痛みが強い方でも取り組みやすいのが特徴です。
痛みが軽減してきたら「ボール潰し」
ストレッチで痛みが和らいできたら、
次のステップとして 膝の間にボールを挟んで行う「ボール潰し」 をお勧めしています。
これは膝周囲の安定性を高め、歩行時の負担を減らす効果があります。
段階的に進めることで、無理なく歩ける距離が伸びていきます。
膝蓋下脂肪体の硬さが原因のことも
膝痛の方の多くに、変形の有無に関わらず 膝蓋下脂肪体の硬さ が見られます。
現在でもこの痛みを説明されていない方が非常に多いのが現状です。
脂肪体は炎症を繰り返すと硬くなり、単純なマッサージだけでは改善しないことがあります。
しかし、全身の柔軟性を高めていくことで、
歩行そのものが脂肪体のマッサージとなり、痛みが軽減していくケースがあります。
「歩き始めは痛いけれど、少し歩くと楽になる」という方は、この現象が起きている可能性があります。
歩き始めからずっと痛い方は無理をしないこと
一方で、歩き始めからずっと痛みが続く方は、この自己マッサージ効果が働きません。
そのため、無理に歩くことはお勧めしません。
まずはストレッチで体を整え、痛みが軽減してから歩行練習を始めることが大切です。
まとめ
膝が痛くて長時間歩けない方は、
①膝以外のストレッチで柔軟性を高める
②痛みが軽減してから歩行練習やボール潰しを行う 。
この順番が非常に重要です。
無理のない運動から始めて、少しずつ歩ける体を取り戻していきましょう。

コメント