当院には最近、20代から30代後半の方が多く来院されています。
彼らが共通して訴える症状のひとつが、膝の「違和感」や「引っかかり」です。
「引っかかり」という言葉を聞いて、まず思い浮かべるのは半月板損傷です。
実際、半月板損傷の方では、引っかかりやロッキングといった症状が見られ、保存療法では改善が難しく、
手術が適応となるケースも少なくありません。
私自身も、そうした場合には手術が必要だと考えています。
しかし、来院される方の中には、MRIを撮っても特に異常が見られず、
整形外科的な徒手検査でも半月板損傷を示唆する所見がないケースが多くあります。
そうした方々に共通して見られるのが、「膝蓋下脂肪体」の関与です。
以前より膝蓋下脂肪体については「痛み」との関連で話題にしてきましたが、
最近では「違和感」や「引っかかり」といった症状にも深く関係していることが分かってきました。
実際にこの脂肪体に対して適切な介入を行うことで、症状が改善するケースが多く見受けられます。
最近では、昭島市から来院された30代の女性が印象的でした。
彼女はスポーツトレーナーとして活動しており、ジョギング中に膝の痛みを訴えるようになりました。
痛みは徐々に軽減していったものの、次第に「違和感」や「引っかかり」へと症状が移行していきました。
このようなケースは非常に多く、膝蓋下脂肪体へのアプローチによって症状が改善することが確認されています。
しかし、整形外科では「特に問題はない」とされ、経過観察となることが多く、
患者さん自身がどう対応すればよいか分からず困っている様子も見受けられます。
膝の「違和感」や「引っかかり」がある場合、膝蓋下脂肪体が原因となっている可能性が高いため、
皆さんもこの点を踏まえて注意深く評価・対応していただければと思います。

コメント