先日、府中市から来られた60代の女性が「整形外科では膝が治らないから来ました」
とお話しされました。
東京都国分寺市で膝関節専門の院を立ち上げて5年。
当初は「本当に困っている人が来てくれるのだろうか」と不安もありました。
しかし実際には、整形外科に通っても良くならず、整形外科を経由せずに最初から当院に来る方が多い
という現実を知りました。
■整形外科で働いていた頃に感じていたこと
整形外科勤務時代、私は多くの患者さんを担当しました。
しかし、十分な効果が出せないケースも多く、
「このままで本当に良くなるのだろうか」
と悔しい思いを抱えていたことを今でも覚えています。
そして現在、患者さんから「整形外科では良くならなかった」という声を聞くたびに、
現場の構造上、改善が難しい理由があると改めて感じています。
■外来リハビリが減り、時間が確保できない現実
病院では外来リハビリがほとんどなくなりつつあり、
整形外科クリニックでのリハビリも 1回20分程度 が一般的です。
担当するセラピストの経験値によっても差が出ますが、経験の浅いスタッフが
電気治療や温熱療法を組み合わせて20分を終えるケースもあります。
もちろん若いセラピストが悪いわけではありません。
ただ、その時間と内容で本当に改善できるのか?と疑問を感じる場面は多くありました。
■当院が初回80分・2回目以降60分を確保する理由
当院では
- 初回:約80分
- 2回目以降:約60分という時間を確保しています。
理由はシンプルで、膝痛を改善するには「時間」が必要だからです。
時間があることで
- 評価を丁寧に行える
- 原因を多角的に考えられる
- 施術の選択肢を増やせる
- 生活指導やセルフケアまで踏み込める
こうした積み重ねが、改善効果を最大限に引き出します。
■保険診療の限界と、悪化から人工関節へ進む流れ
保険診療では、限られた時間の中で物理療法中心になりがちです。
その結果、根本改善に至らず、徐々に悪化し、最終的に人工膝関節を勧められる
という流れが非常に多いと感じています。
これはセラピストの努力不足ではなく、制度の構造的な限界 です。
同時に、「もっと丁寧に診れば良くなるのに…」と感じる場面も多く、
現場のセラピスト自身も保険診療の枠に悩んでいるのが現実です。
■現代医療の限界をどう乗り越えるか
私は、今の保険診療だけでは膝痛を改善しきれないケースが多いと強く感じています。
だからこそ、時間を確保し、丁寧に評価し、根本原因に向き合う自費診療の価値があるのだと思います。

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