当院には、変形性膝関節症と診断された方が多く来院されます。
そのほとんどの方が「変形による痛みです」と説明を受けていますが、私はこれに対して疑問を持っています。
なぜなら、変形性膝関節症とは、構造的・科学的な変化であり、一般的に「治らない」とされる状態だからです。
しかし実際には、そのような「治らない」と言われる状態の方でも、痛みが軽減・消失しているケースが多々あるのです。
つまり、「変形=痛み」ではないということです。
確かに、年齢とともに変形性膝関節症が進行する可能性はあります。
しかし、変形があっても痛みがないケースも存在します。
実際に、東京大学の研究では、画像上で初期の変形性膝関節症と診断される所見があるにも関わらず、
痛みを感じていない人が多数いたという報告があります。
私自身も、画像所見上では初期の変形性膝関節症と診断される可能性がありますが、痛みはありません。
では、痛みの原因は何なのか。
それは、関節周囲の滑膜や靱帯、腱、筋膜など、さまざまな軟部組織が関与していると考えています。
つまり、画像所見だけにとらわれ、痛みの本質的な原因を見逃してしまうと、真の改善にはつながらないのです。
皆さんも、仮に初期の変形性膝関節症と診断されたとしても、諦める必要はありません。
適切な運動や施術によって、痛みは軽減する可能性が十分にあります。
そのことを、ぜひ覚えておいていただきたいと思います。

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