変形性関節症には手術が必要?

昨日、西東京市から 70 代の女性が来院されました。

もともとスポーツが大好きで、コロナ前まではボウリングを続けていた方です。

しかしコロナ以降は運動習慣が途切れ、その頃から徐々に動きにくさが出てきたとのことでした。

今回の主訴は、右の変形性股関節症に伴う変形性膝関節症です。

ご本人は「膝の痛みの原因は半月板損傷だ」と考えておられました。

しかし実際に評価・介入してみると、膝そのものの構造は大きく崩れておらず、

痛みの主因は股関節の機能低下であることが明確でした。

本日が 2 回目の施術でしたが、すでに痛みの軽減が見られ、動きも改善し始めています。

この方は以前 MRI を撮影し、「右膝の半月板損傷がある」と説明を受けていました。

しかし、臨床的にみると膝の問題は軽度で、むしろ股関節の可動域制限や機能不全が膝へ負担をかけている状態でした。

股関節の可動域を改善するアプローチを行うと、痛みは徐々に軽減し、現在は「少し楽になってきた」とのことです。

帰り際にご本人から

「今後、人工股関節の手術をしなければいけないのか」

という質問がありました。

手術をするかどうかは、あくまでご本人の判断です。

整形外科領域では、命に直結するケースはほとんどないため、

基本的に「急いで手術しなければならない」という状況は多くありません。

人工関節は、痛みで日常生活が成り立たなくなったときに検討されるものとされています。

ただし、人工関節を入れたからといって、必ず痛みが完全に消えるとは限りません。

実際、当院にも人工膝関節置換術後でも痛みが残り、通院されている方がいらっしゃいます。

さらに、人工関節には感染のリスクがあります。

もし人工関節に感染が起きた場合、人工物を一度抜去しなければならず、

その間は関節がない状態になるため、立位保持が難しく、車椅子生活になることもあります。

こうしたリスクを理解しないまま「手術すれば良くなる」と考えるのは危険です。

そのため私は、手術を望まないのであれば無理に勧めることはありませんし、

まずは保存的にできることをしっかり行うべきだとお伝えしています。

人工関節は「必ずしなければならないもの」ではありません。

ご自身の生活状況や価値観に合わせて選択していただくことが大切です。

何か気になる点があれば、遠慮なくご相談ください。

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