先日、国分寺から来られた方に「変形性膝関節症は筋力低下が起きるんですよね?」と質問されました。
確かに、変形性膝関節症では筋力低下が起こるという報告があります。
しかし、この“筋力低下”という言葉には、少し複雑な背景があります。
例えば、屈強なボディビルダーの方でも、膝に痛みがあれば膝に力を入れないのは想像できますよね。
つまり、痛みがあることで筋力を発揮できない状態が起こります。
では、このような方が「筋力強化をすれば良くなるのか?」というと、
痛みや炎症がある状態で無理に筋トレをすると、かえって悪化することがあります。
このように、筋力低下という言葉には単純ではない側面があることをご理解いただきたいと思います。
私が“筋力低下”と判断するケースの例
痛みがないにも関わらず、
- 20分以上続けて歩けない
- 何かにつかまらないと立ち上がれない
- 支えがないと体を保持できない
こうした状態が見られる場合は、筋力低下を考えます。
ここまでの状態になると、どちらかというと介護保険領域の方に多く見られます。
一般的に日常生活を問題なく送れている方で、ここまでの筋力低下が起こることは多くありません。
筋力低下に見えるけれど、実は別の要因のことも多い
- 気力の低下
- 痛みへの不安
- 精神的なストレス
- 動くことへの恐怖
こうした要素が重なって、結果的に“筋力低下のように見える”ケースもよくあります。
大切なのは「筋力低下=筋トレ」だけで考えないこと
筋力低下という言葉だけにとらわれず、まずは 「できる範囲で動いてみる」 という考え方も大切です。
動いてみることで変化が出る方も多く、必ずしも筋トレだけが解決策ではありません。
何かご不明な点があれば、気軽にコメントをいただければと思います。

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