昨日、国立市から来院された40代男性のケースです。
この方は当初「膝の痛み」で来られましたが、現在4回目の施術では、主訴が左腰の後ろ側の痛みに変わっています。
変形性膝関節症や膝痛で来院される方の中には、腰に問題を抱えているケースが非常に多いのが特徴です。
以前にもお伝えしましたが、私は腰痛と膝痛は密接に関係していると考えています。
特に若い方の場合、腰の問題を放置したことがきっかけで、徐々に膝へ負担がかかり、
結果として膝痛を発症するケースが多いと感じています。
■ 腰痛・坐骨神経痛は軽く見られがちだが、放置は危険
「腰痛」や「坐骨神経痛」と聞くと、大したことがないように思われがちです。
しかし放置すると悪化し、脊柱管狭窄症などの診断がつく方も少なくありません。
この方はデスクワーク中心の仕事で、重労働ではありません。
そのため、典型的な椎間板ヘルニアとは言い切れませんが、ヘルニアは半年ほど経過を見ることで改善するケースも多く、
実際に手術が必要になるのはしびれや膀胱直腸障害が出た場合だと私は考えています。
また、ヘルニアと思っていても、実は脊柱管狭窄症へ移行しているケースも意外と多いと感じています。
■ 若い人ほど「柔軟性低下」が腰痛・坐骨神経痛の原因に
運動習慣がないと、体の柔軟性が低下し、腰痛や坐骨神経痛を引き起こしやすくなります。
少し体を動かす習慣をつけるだけでも、痛みは緩和していきます。
この方には現在、
- 骨盤ベルトの着用
- 体を反らす習慣づくり
をお伝えしています。
理由は、**仙腸関節(SI関節)**が原因となるケースが多いからです。
仙腸関節は聞き慣れないかもしれませんが、腰痛の原因として非常に多く挙げられる部位です。
一部の手技療法では「腰痛のほとんどは仙腸関節が原因」と言われるほどです。
私も仙腸関節の問題を感じることは多いですが、
「これだけが原因」というわけではなく、
柔軟性の低下や皮膚の硬さなど、全身の状態が複合的に関わって悪化していくと考えています。
■ 仙腸関節を安定させると痛みが軽減する
仙腸関節は、
- 体を動かす
- 骨盤ベルトで固定する
- 体を反らす(伸展方向の刺激)
ことで安定しやすくなります。
実際、この方も施術の最後に「体を反らす練習」を行ったところ、**「体が楽になった」**という反応がありました。
■ 腰の問題を解決することが膝痛改善につながる
膝が痛いと「膝そのものが悪い」と思われがちですが、
実際には腰が原因で膝に負担がかかっているケースが非常に多いです。
痛みが出ている組織は膝でも、原因は腰にあるという視点を持つことで、改善への道が大きく変わります。

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