鑑別診断で用いられる多くの手法は、もともと整形外科医が考案した「整形外科テスト」と呼ばれるものです。
これは整形外科医師ならだれでも知っているはずですが
忙しさの中でこれをしない医師が多いのも事実です。
確かに、これらのテストは“特異性・感度”といった指標があり、必ずしも陽性だから正解というわけではありません。
また、施術者の技量によって精度が変わることもあります。
しかし、これまで多くの変形性膝関節症や膝痛の患者さんを診てきた経験から言うと、
整形外科テストが大きく外れることはほとんどありません。
多くの場合、そのテストで示された部位や組織が痛みに関係しています。
ただし、注意すべき点があります。
テストが陽性だからといって、それが“唯一の問題”とは限らないということです。
膝の痛みには、背骨・股関節・足部の影響が必ずと言っていいほど関わります。
それらを丁寧に紐解いていくと、痛み・動作・癖・生活歴などが複雑に関連していることが分かってきます。
つまり、レントゲン画像だけで判断できない理由はここにあります。
画像では見えない“機能的な問題”が痛みを生み出していることが多いのです。
変形性膝関節症と診断されたとしても、必要以上に不安になる必要はありません。
やり方を少し変えるだけで改善するケースは多くありますので、前向きに取り組んでみてください。

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