体力がなくなれば腰痛は治らない

昨日、当院に国分寺市から60代の女性が娘さんと一緒に来院されました。

以前から腰の痛みとしびれを訴えており、腰部脊柱管狭窄症の診断を受けている方です。

この方は「朝起きたときは痛みが少ないが、立って仕事をすると膝が痛くなる」と話されていました。

こうした訴えを聞いた瞬間に思い浮かぶのは、支える筋力の低下です。

痛みの訴え方には一定のパターンがあり、経験的にその内容から痛みの原因をある程度予測できることがあります。

これは科学的根拠というより、臨床経験に基づく“経験則”です。

腰痛のある方の中には「歩き始めると痛みが軽くなる」というタイプもいれば、

「長時間立っていると痛みが強くなる」というタイプもいます。

痛みの出方は人それぞれですが、家事などの動作で痛みが出る方の場合、筋力低下が原因であることが多いと感じています。

どんなに良い治療をしても、体力が著しく低下している方の改善は非常に難しいのが現実です。

この方はまだ60代とお若いですが、最近は身体を動かす習慣が減ってきているのが特徴です。

1日の歩数はおよそ2,000〜2,500歩程度。動きすぎると逆に症状が悪化する傾向もあるため、

無理のない範囲で少しずつ運動を取り入れることが重要です。私はそのようにお伝えしています。

今回、この方には「立ち上がり訓練」を指導しました。

しかし、訓練を行うと腰に痛みが出てしまい、いわゆる“へっぴり腰”のような姿勢で立ち上がるのが特徴です。

そうした場合には、テーブルに手をついて、軽く膝を曲げながら膝をしっかり伸ばす意識を持つように指導しています。

身体の痛みで辛い思いをされている方は多いと思いますが、運動の仕方を少し工夫するだけでも症状は変わってきます。

なお、現在は「安静が3日以上続くと逆効果」とされており、これは“近畿”という考え方でも知られています。

その点も意識していただけると良いかと思います。

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