画像診断の適切さ

昨日、国分寺市から脊柱管狭窄症と膝の痛みを抱えた方が来院されました。

以前より症状は改善しており、坐骨神経痛の訴えもありましたが、実際に神経痛による痛みやしびれを確認すると、

ほとんど症状は見られませんでした。

朝起きた時に痛みがある、あるいは「しびれている気がする」といった曖昧な表現が多く、

どこまでその訴えを信用すべきか悩ましいところです。

脊柱管狭窄症とは、背骨の神経の通り道が何らかの原因で狭くなり、

神経を圧迫することで痛みやしびれを引き起こすとされています。

この方は以前、近隣の整形外科で「脊柱管の状態が非常に悪く、歩行は困難なレベル」と診断されたそうです。

しかし現在では、以前行っていたダンスも再開できており、1時間の歩行も可能になっています。

これはどういうことでしょうか?

私には脊柱管を広げる技術はありませんし、指で突っ込んで物理的に変えることもできません。

それにもかかわらず、痛みは軽減し、しびれもほとんど消えかけています。

確かに画像所見は診断の一助にはなりますが、それが痛みやしびれと必ずしも直結するとは限らないと感じています。

医師の言葉が患者さんに与える影響は非常に大きく、

「歩けないレベル」という表現は、患者さんにとって強いインパクトを持ちます。

私はこの方に対して「膝の状態は軽度で良好です」と伝えました。

すると「ほっとした」と安心された様子でした。

医療者の言葉、特に医師の言葉は、患者さんの思い込みや症状に影響を与える可能性があります。

このようなケースは少なくありません。医療者として、発言の仕方や伝え方を常に意識する必要があると感じています。

脊柱管狭窄症や変形性膝関節症に悩んでいる方も、どうか諦めず、何かしらの行動を起こすことが大切だと思います。


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