脂肪組織の違和感が最後まで残る

脂肪組織の後遺症は、膝の症状が改善した後も最後まで残ることが多くあります。

痛みは取れているのに、「膝の中で何か引っかかるような感じがする」と訴える方が非常に多いのが特徴です。

この違和感の原因として多いのが、膝蓋下脂肪体(しつがいかしぼうたい)によるものです。

最近ではテレビや雑誌などのメディアでも取り上げられる機会が増え、注目されている部位でもあります。

私自身、理学療法士として16年間勤務する中で脂肪組織について学んできましたが、

膝の症状には必ずと言っていいほど脂肪組織の問題が関わっています。

「痛みはないけれど、何か残っている感じがする」という訴えが多いのも、この脂肪組織の特徴です。

本来、脂肪組織はゼリー状で柔らかい組織です。

しかし、年齢とともに内部に線維のようなものが形成され、コリコリとした感触や音が出る方も多く見られます。

これが後遺症としての違和感の原因になると考えています。

痛み自体は時間とともに軽減していくことが多いのですが、

脂肪組織へのアプローチとして「マッサージが良い」と言われることには、私は少し異論があります。

確かに直接のマッサージは一定の効果があります。

しかし、そもそもなぜ脂肪組織が痛みを起こしたのかを考える必要があります。

当院に来られる方を見ていると、脂肪組織の違和感がある方の多くは、膝関節内の“空間”が狭くなっている傾向があります。

そして、その背景には

  • 足首の硬さ
  • 股関節の硬さ
  • 腰部の柔軟性低下

といった全身の柔軟性の問題が関係しています。

つまり、脂肪組織だけをマッサージしても根本的な改善にはつながりにくく、

身体全体の柔軟性を高めることが脂肪組織の改善に非常に有効なのです。

実際、全身の柔軟性を改善しながら脂肪組織のケアを行うことで、

違和感や痛みが徐々に軽減していくケースを多く経験しています。

ただし、元々の柔軟性の問題が再び影響してくることもあるため、継続した自主トレが重要になります。

ですから、ぜひ「身体全体の柔軟性を高めることが脂肪組織の改善につながる」という点をご理解いただければと思います。

ご質問や気になる点があれば、ぜひコメントをお寄せください。

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