先日、国立市から来られた60代の女性の方から、
「前は反対の足に水が溜まったのに、今回は水が溜まらないのはなぜですか」という質問を受けました。
この方は2年前にも来院されており、そのときは左膝に水が溜まり、注射を受けていました。
今回は再発ですが、右膝が痛いものの水は溜まっていません。
目次
■ 膝に水が溜まる理由
膝に水が溜まるのは、関節内で炎症が起きているサインです。
テレビCMでは「軟骨がすり減る=痛み」と説明されることが多いですが、実際には軟骨自体には神経がないため、
軟骨が減るだけでは痛みは出ません。
水が溜まるのは、炎症が強く起きている結果であり、変形が進んでいる可能性も示唆します。
画像で問題がなくても、水が溜まっている状態は決して良い状態とは言えません。
■ 今回はなぜ水が溜まらないのか
今回この方の右膝が痛い原因は、脂肪組織(膝蓋下脂肪体)の炎症によるものです。
これは水が溜まるタイプの炎症とは異なり、関節内ではなく関節周囲の組織が痛んでいる状態です。
特に20〜30代の若い世代でも、この脂肪体の痛みで膝痛を訴える方が増えています。
放置すれば、いずれ関節の変形や水が溜まる状態に進行する可能性もあります。
■ なぜ膝蓋下脂肪体が痛むのか
膝だけが原因ではなく、
- 足首
- 股関節
- 背骨の動き
など、身体全体のバランスの崩れが膝に負担をかけています。
膝だけを治療しても再発しやすく、根本改善にはこれらの部位を整える必要があります。
■ まとめ
- 水が溜まる=関節内の炎症が強いサインであり変形性膝関節症が進行している。
- 水が溜まらなくても痛みは起こる(膝蓋下脂肪体、伏在神経痛、鵞足炎など)
- 放置すると変形や水が溜まる状態に進行する可能性
- 原因は膝だけでなく、足首・股関節・背骨の影響が大きい
- 根本改善には全身のバランスを整えることが重要

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