「反り腰は悪い」——そんな言葉をよく耳にします。
しかし私は、この“反り腰=悪い”という一般論には異論があります。
確かに、若いアスリートやスポーツを激しく行う方にとって、
反り腰がパフォーマンス低下や腰痛につながるケースはあります。
ですが、私が日々関わっている40代以降の方、運動習慣が少ない方、
デスクワーク中心の方の中で、明らかな反り腰の方はほとんどいません。
体感としては10人中2人ほどです。
むしろ圧倒的に多いのは、腰が丸くなっている(骨盤後傾)タイプです。
私は、反り腰よりも腰が丸くなっている状態のほうが、身体にとって問題が大きいと考えています。
腰が丸くなると、
- 重心が後ろにずれる
- 骨盤が後傾する
- 膝を軽く曲げて歩く癖がつく
- 猫背姿勢が強くなる
といった連鎖が起こります。
さらに、この状態が長く続き腰部が硬くなると、将来的に脊柱管狭窄症へつながるリスクもあると私は考えています。
もちろん、理想はバランスの取れた姿勢です。
しかし「反っている vs 丸まっている」で比較するなら、私は反っているほうがまだ良い傾向だと感じています。
これが、私が“反り腰=悪い”という一般論に疑問を持つ理由です。
ご自身の腰を立位で触ってみてください。
腰が自然に反っているのか、それとも“ボコン”と後ろに丸く出ているのか。
この違いで身体の条件は大きく変わります。
もし腰が丸く出ているタイプであれば、軽く体を反らす練習を取り入れると良い方向に向かう可能性があります。

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