先日、国分寺市から30代後半の女性が来院されました。
この方は小学生の頃に転倒し、後十字靭帯損傷と下腿の骨折を経験されています。
その後、20歳後半から数年に一度膝を痛めることがあり、今回も痛みが再発し診察を受けに来られました。
診察で問題となったのは、前十字靭帯の損傷が確認されたことです。
前十字靭帯は膝の安定性を保つ重要な構造で、脛骨が前方へずれるのを防ぐ役割を担っています。
しかし、この靭帯が緩んでおり、ほぼ断裂に近い状態であることが検査で容易に分かりました。
さらに膝の伸展可動域を確認したところ、異常に大きく、-20°という数値が出ました。
これは私自身もほとんど見たことのないケースです。
このような状態では、不意の動作で膝が過伸展し、痛みを引き起こす可能性があります。
ただし、現時点では重大な損傷というより、一過性の痛みが増し、それが徐々に悪化していくことが予想される程度でした。
そのため、数週間フォローアップを行った後、問題がないことを確認して治療を終了しました。
同じように膝を痛めている方は多くいますが、必ずしも「膝そのものの痛み」だけが原因ではありません。
膝の状態を理解し、継続的に管理していくことが重要です。
皆さんもご自身の体をよく知り、適切に管理していくことを心がけてください。

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