膝の患者さんを多く診ていると、「私、反り腰なんで良くないんですよね」と言われることがよくあります。
反り腰についてですが、極端に腰が反っている方や、
神経症状(しびれ・麻痺など)が出ている場合は確かに問題があります。
しかし、私は現代社会において“反り腰はまだ良い方ではないか”と感じています。
そもそも「反り腰がなぜいけないのか?」という点についても、私は疑問を持っています。
スポーツを盛んに行う方は、反り腰の姿勢で腰痛を抱えるケースが多いのは事実です。
ただし、それは運動量が過剰であることが主な原因であり、反り腰そのものが悪いというより、
負荷のかかり方の問題だと考えています。
一方、現代人の多くはデスクワークや車移動が中心です。
そのため、むしろ腰が丸くなる(後弯が強くなる)傾向の方が圧倒的に多いのが現状です。
そう考えると、多少の反り腰は「その人の生活に合った姿勢」として成立している場合もあります。
もちろん、「反り腰=良い」というわけではありません。
大切なのは柔軟性が保たれているかどうかです。
反り腰が本当に問題になるのは、
- 反り腰そのものが痛みの直接原因になっている
- 動きのバランスが崩れて負担が集中している
といったケースに限られます。
特に膝の痛い方は、腰椎が後弯しやすい傾向があります。
この後弯が腰痛の原因になることが多く、むしろ反り腰とは逆の問題が起きていることが多いのです。
そのため私は、「反り腰=悪い」という単純な考え方は持っていません。
ただし、柔軟性が低下している状態は確実に問題です。
柔軟性があれば、反り腰であっても痛みが出にくい身体になります。
反り腰かどうかよりも、
- 全身の柔軟性
- 動きのバランス
- 生活スタイルとの整合性
を重視して見ていくことをおすすめします。

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