本日は実は最近多いと痛みとして
注目を集めているひざ痛についてご紹介します。
この痛みについては以前より問題になっており
最近ひざ痛の本でもトピックスに
上がってくるほど有名になっています。
しかし当院に来られる方の30代から50代前半の方の痛みの原因としてはこれが多く、
さらに整形外科に通院しているのに医師より説明が
聞いていないと言う方が半数以上います。
ではひざの痛みで30代から50代前半に多く、
さらに必ずついてくるのが膝蓋下脂肪体の痛みです。
膝蓋下脂肪体の痛みについては、
1998年に整形外科医師が自分のひざに麻酔なしに穴をあけて
そこから痛みの部位を確認した有名な研究があります。
このとき、もっとも痛みが出たのはこの膝蓋下脂肪体の痛みでした。
また普段感じている軟骨や骨などの痛みはすくなかったということもわかっています。
この脂肪体は本来太っているから存在するのはなく、
そもそもひざの緩衝作用として存在しています。
これがなんらかのストレスによって硬くなると、
痛みを感知しやすい条件になってしまうのです。
この組織の痛みの評価としては、
ひざを伸ばした状態でお皿の下あたりを強く押すと激痛が走るのが特徴です。
そのため先輩の理学療法士からは
この組織はマッサージして柔らかくすることが
痛みの改善につながると聞いてきました。
しかし、ほかに痛みの改善につながるとことがあります。
それは身体の柔軟性を回復させることです。
当院では介入時、ひざの痛み具合などを評価する以外は、
あまりひざを触らないのが特徴です。
なぜかというとひざ以外の部位が問題になっているからです。
そのため最初は脊柱や股関節、足の問題をみて
次に痛みの程度を図ると介入時にあった脂肪組織の痛みが
軽減することを見ているからです。
つまり単純にマッサージだけでは効果がないということなんです。
よく考えればわかることですが、
膝蓋下脂肪体はそもそも痛みを発していないかたのが
なんらかの原因によって痛みを引き起こしているんです。
それを考えなければ痛みの改善は効果ないということです。
痛みを引き起こす要因としては、
ひざの痛みで腫れて水がたまることも要因になりますが、
身体のバランスが悪くなっているのも影響します。
さきほどお伝えしたように、
背骨や股関節、足を動かして痛みが軽減するのは
身体のバランスが影響しているからです。
では脂肪体の痛みに対して効果的な対策についてご説明します。
一つ目は、上半身の柔軟性です。これは寝た状態で手を組んで身体を反対に捻ります。
その際上半身が伸びていることを意識して10秒程度ストレッチしてください。
なかなかやっている感が難しい動作ですが、とても大事な運動です。
次に足をあげて、そこから膝も曲げて反対に倒します。左右10回程度
そこで腰部から臀部にかけて伸ばします。
足を伸ばした状態で足首の上下運動を実施します。
上にそらした時にふくらはぎが伸びているのを確認してください。
下に下げるときはゆるめるつもりで結構です。
これを20回程度
最後は膝蓋下脂肪体のマッサージです。
これは姿勢の保持が大事になります。
環境としてなにかに壁などに寄りかかって行うことが大事です。
ひざ周辺に力が入っていると脂肪組織は
筋が働いていることでうまく動かすことができません。
そのためひざを伸ばしてリラックスした状態で実施してください。
脂肪組織を左右から動かすようにしてマッサージします。
この内容についてご質問があればご連絡ください。
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