誤った思考回路が形成されてしまう。

ひざ関節痛で困っている人は多くいて、

そんな人をなんとかしたいと思い整体院を開業しています。

しかしひざの痛みで苦しんでいる方と関わっていると

誤った思考回路が形成され、

そこから抜け出せない方がいます。

過去に人工膝関節置換術後に床上動作はしてはいけないと

思っている80代女性がいました。

医師も説明をしていたと思いますが、

キズを負ったひざを床につくのは

怖いことは予想されます。

しかし手術し抜糸後、数か月経っていればほぼひざをつくことは

可能であると医師より聞いています。

(ひざ立ちで長時間保持はだめですが)

これを知らずに長期間の間床上動作をしていないと

いざ転倒などした際、床からの起き上がりが出来ず

介護方法を知らない家族は無理に起こそうとして

腰を痛めるという悪循環がなってしまいます。

この80代女性もそうでした。

また本人もこれ以上動かしてはいけない、

大切にしないといけないなど、

誤った情報が刷り込まれていました。

他にも、自分のひざを動かし痛みがでたら

それ以上無理な動作をしないで生活していくと

痛みのあるひざをかばいすぎて、

結局反対側を痛めるという悪循環にも陥っていきます。

Fear‐avoidance modelという概念があります。

これは痛みが生じた際、その痛みをどのようにとらえるかが

大きい分かれ道になるという考え方です。

例えば痛みがでました。

痛みの体験によって恐怖なく過ごしていくと

痛みに対峙し回復していきます。

しかし痛みの体験からマイナス思考に陥り、

さらに痛みの関連恐怖がでて、

過剰な安静や行動回避を起こします。

そこから不活動や抑うつ、日常生活動作の制限につながっていきます。

つまり負のループが形成されてしまいます。

私も今までこのような方と関わり

一から話しをしないといけないと感じることがありました。

まず痛みに対して問題ない、

やり方を変えれば痛みのコントロールにつながると説明します。

さきほど床上動作が出来なくなっていた方には

痛みなくできることを体感してもらいました。

まずは手で患部を圧迫して痛みがないこと

四つ這い動作でひざをついても痛みがないなど

痛みの段階を本人と共有しながら実施しました。

結果、徐々に出来るようになりました。

正直ひざの痛みはコントロールできると私は信じています。

ひざ痛でお困りの方はぜひ一度ご相談ください。

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