当院に来られる患者さんの中には、「長時間椅子に座っていて立ち上がると膝が痛い」
「車から降りた瞬間に膝が痛む」といった訴えが非常に多く見られます。
立ち上がった直後は数分間うまく動けず、しばらく歩いていると徐々に痛みが軽減してくる——
このような症状の原因として、膝蓋下脂肪体(しつがいかしぼうたい)由来の痛みが考えられます。
最近この話題が続いていますが、それほど膝蓋下脂肪体の問題は膝痛において重要だと感じています。
しかし、この脂肪体のトラブルを引き起こしている背景には、腰部の影響が隠れていることが少なくありません。
神経痛というより、腰の硬さや姿勢不良が膝周囲の脂肪体を圧迫し、
組織を硬くして動きを妨げることが痛みの引き金になっていると考えられます。
目次
■ デスクワーク・車移動での対処法
● ① 腰を軽く反らせる工夫をする
車のシートには、腰を支えて自然に反る姿勢を作るサポートクッションが市販されています。
デスクワークでも同様に、椅子の背もたれにバスタオルを丸めて腰に当てることで、
腰の負担が減り、膝への悪影響も軽減できます。
● ② 長時間同じ姿勢を避ける
30〜40分に一度、
- 立ち上がる
- 軽く歩く
- 膝を伸ばす
などの動作を入れると、脂肪体の圧迫が減り痛みが出にくくなります。
■ まとめ
長時間座位後の膝痛は、膝蓋下脂肪体のトラブルが関与しているケースが非常に多いです。
そしてその背景には、腰の硬さや姿勢の崩れが関係していることも少なくありません。
まずは、
- 腰を反らせる工夫
- 姿勢の改善
- こまめな休憩
を試してみることで、症状が軽減する方が多く見られます。

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